リンを運び出す、アイアンパワー 高リン血症治療剤 リオナ錠250mg

リオナ 高いリン結合能

リオナの主成分である第二鉄(3価鉄)は3価の陽イオンで、同じく3価の陽イオンであるランタンやアルミニウムと同程度のリン結合力を有します。

各種金属のリン結合力の比較

各種金属のリン結合力の比較の表

宮崎 章 他: 新規高リン血症治療薬クエン酸第二鉄水和物(リオナ®錠 250mg)の薬理学的特性と臨床試験成績. 日本薬理学雑誌. 2014, 144, 294-304

各種リン酸塩の溶解度

3価の陽イオンとリン酸が結合したリン酸第二鉄、リン酸アルミニウムおよびリン酸ランタンは2価の陽イオンとリン酸が結合したリン酸カルシウム、リン酸水素カルシウムと比較して水への低い溶解度を示しました。

各種リン酸塩の溶解度のグラフ

試験概要

リン酸第二鉄、リン酸アルミニウム、リン酸ランタン、リン酸カルシウムおよびリン酸水素カルシウムの室温での水に対する溶解度を測定した。

社内資料:JTT-751の特性解明−各種リン酸塩の溶解度−

血清リン濃度の低下に用量反応性が認められました。

血清リン濃度の推移(主要評価項目)

いずれのリオナ群においても投与開始時から1週間で血清リン濃度の低下を認め、以後投与終了時までその効果は維持しました。4週観察日の血清リン濃度の変化量は、プラセボ群0.00mg/dL、1.5g/日群–1.29mg/dL、3g/日群–2.21mg/dL、6g/日群–4.10mg/dLであり、用量反応性が確認されました(最大対比法 p<0.0001)。

血清リン濃度の推移のグラフ

試験概要

対象
高リン血症を呈する維持血液透析施行中の慢性腎臓病患者192例
試験デザイン
リオナ1.5g/日、3g/日、6g/日またはプラセボを用いた二重盲検群間比較試験
方法
3週間の観察期(Wash Out期)終了後、リオナ1.5g/日、3g/日、6g/日あるいはプラセボを1日3回、食直後に4週間投与し、血清リン濃度に及ぼす用量反応性と安全性を検討した。
評価項目
主要評価項目 :
投与開始時に対する4週観察日の血清リン濃度の変化量
副次的評価項目:
投与開始時に対する2週観察日の血清リン濃度の変化量など

社内資料(承認時評価資料):JTT-751 第Ⅱ相臨床試験-血液透析患者を対象としたJTT-751の有効性及び安全性についての検討-(GBA2-1)
Yokoyama K, et al.. Effect of Oral JTT-751 (Ferric Citrate) on Hyperphosphatemia in Hemodialysis Patients:Results of a Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial. Am J Nephrol. 2012, 36, 478-487

安全性

副作用はリオナ群144例中30例(20.8%)に認められ、主な副作用は下痢(10.4%)でした。各投与群における副作用発現率は、プラセボ群8.3%、1.5g/日群12.2%、3g/日群14.0%、6g/日群37.8%でした。